春彼岸施餓鬼会

施餓鬼とは餓鬼に施すことです。

六道(地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人道・天道)のうち

餓鬼道にいる餓鬼に私たちが得ている食べ物を分け与えることで 、「三界(欲界・色界・無色界、あるいは、過去・現在・未来の3つの世界)」の生きとし生けるものすべてに行き渡る布施のことです。

 

これらの功徳がご先祖様にいき供養を行うのが現在の施餓鬼会です。

当山でも施餓鬼会は先祖供養の法要という認識の方がほとんどです。

 

また、この施餓鬼会ではお寺の行事では唯一、天台宗の僧侶では最上位の正装と言える、【袍裳・七条】の衣で法要を行っている 

令和3年3月18日(木)の様子 (コロナウイルス禍)

 令和3年は1年以上続くコロナウイルス感染拡大状況の中対策をし開催方法を変更しての厳修となりました。

 通常、本堂内に檀信徒さんにお集まりいただき法要参列や焼香、一緒に読経を行っていましたが、長時間「密」になるため、本堂内での参拝は取りやめ本堂正面を開けて入り口での焼香・参拝とさせていただきました。また、午前午後と2回法要を行い1度にお集まりいただく人数を少なくするようにいたしました。さらには、供養塔婆を後日でも受け取りが出来るようにし、当日参拝・後日受け取りなど幅広く選択することで檀信徒さんの判断で受け取りが出来るようにさせていただきました。

平成23年3月20日(日)の様子 (東日本大震災発災年)

 平成23年は 3月11日 14時46分に起こった、【東北地方太平洋沖地震】の直後のため、ガソリン不足、物不足の中行った特に意味のある年でした。東日本では計画停電を行っている中、幸いにも法要日は停電が実施されず、全国での節電の心がけが行き渡った証拠に思えました。法要前には檀信徒総会を行い住職より地震被災者への義援金を呼びかけ、被害の少ない群馬は改めて、先祖に感謝する事を心に置いていただくよう声をかけた。また法要においても檀信徒と共に地震犠牲者の冥福を祈る事ができた。