山家会

6月4日は天台宗の宗祖伝教大師最澄上人の忌日である。

山家会(さんげえ)はその遺徳を偲び讃えるために、全国ほとんどの天台宗の教区・部内において関係寺院が持ち回りで毎年開かれている。
伝教大師最澄(766-822)は御遺言で、「心形久しく労して一生此に窮まる」と述べられ、身も心もすり減らし、ついに力尽きようとする心境であろう。まさに大師の一生は大乗仏教弘通に捧げた生涯であった。弟子たちには、「決して悲しんだり、喪に服したりして時を過ごすことなく、怠りなく修行に努めよ」と告げられ、亡くなられた。弘仁13年6月4日、57歳であった。
「我がために仏を作ることなかれ、我がために経を写すことなかれ、我が志を述べよ」という遺誡が、弟子・光定によって記録されている。
また、866年には”伝教大師”の諡号を賜った。これが日本初めての大師号となった。
伝教大師最澄(766-822)の御廟は、静寂に包まれた比叡山西塔の浄土院にある。[2000.06.10]

平成22年 西光寺の様子

群馬教区南前橋部の山家会

南前橋地区の天台宗寺院では毎年担当寺院に集まり、山家会を厳修している。主に『法華懺法』を勤め、お大師様の威徳を偲んでいる。

平成22年は 善光寺(鶴光路町)で行われた。